健康診断とは

健康診断とは、ご自身の健康状態をチェックして病気の有無などを確認するものです。中でも生活習慣病は自覚症状が乏しい傾向にあり、ご自身ではなかなか発症に気付くことが難しいとされています。年1回のペースで健康診断を受けることで、ご自身の健康状態をしっかりと確認することが大切です。
会社にお勤めの方が受ける定期健康診断は、「労働安全衛生法」によって必ず実施することが決められています。年1回のペースで行うことで、会社が雇用者の健康状態を確認しています。正社員はもちろんですが、週に所定労働時間の1/2以上〜3/4未満の時間で働いているパート・アルバイトの社員も受診対象となることがありますので、該当する方はご確認ください。
人間ドッグよりも検査項目の数は少ないですが、検査費用は人間ドッグよりも安いという特徴があります。また、オプション扱いとなりますが、がん検診などの検査項目を追加することも可能です。
健康診断が必要な理由
定期健診(特定健診や特定保健指導を含む)や人間ドッグの定期受診が必要な理由は以下の2点です。
自覚していない病気の早期発見に繋がる
ご自身の健康状態に問題がないと考えている方でも、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病やがんを無自覚で発症しているケースも多く存在します。こうした疾患は発症初期ではほとんど自覚症状が現れないため、自覚症状が出てきたときには深刻な状態に陥っている恐れもあります。定期健康診断を受診することで、病気の早期発見と早期治療に繋げることが可能です。
特定健診・特定保健指導の受診者と非受診者を比べると、受診した方は3年間で腹囲や体重が減少し、薬物療法を受けることも少ないと言われています。
また、がんによる死亡リスクの低減に繋がるため、人間ドックの項目にある5つのがん検診を受けることをお勧めします。
法律で受診が義務付けられている
労働安全衛生法では、会社で働いている方が年1回の定期健康診断を必ず受診することを定義しています。会社によっては、健康診断を受診しない労働者に罰則を与えることが就業規則に書かれていることもあります。
定期健康診断の項目
- 自覚症状や他覚症状の有無の検査
- 既往歴や業務歴の調査
- 身長(※)、体重、聴力・視力、腹囲(※)の検査
- 喀痰検査(※)、胸部エックス線検査(※)
- 貧血検査(赤血球数、血色素量)(※)
- 心電図検査(※)
- 血圧測定
- 血糖検査(※)
- 血中脂質検査(HDLコレステロール、LDLコレステロール、血清トリグリセライド)(※)
- 尿検査(尿中のたんぱくや糖)
- 肝機能検査(GPT、γ-GTP、GOT)(※)
上記の※項目は、医師が判断した場合に限り、定期健康診断で実施しなくても良いことがあります。
当院で行う健康診断の特長
土曜日の実施も可能
お仕事でご多忙な方でも調整しやすいように、当院では土曜日に健診を実施することも可能です。是非一度ご相談ください。
苦痛が少ない胃カメラ検査を実施
消化器系専門クリニックである当院では、患者様がなるべく苦痛を感じない経鼻胃カメラ検査のオプションをご案内可能です。また、ウトウト眠ったような状態で苦しまずに胃カメラ検査に望めるような静注法にも対応しております。
多種多様なオプション検査
各種健康診断で様々なオプション検査を追加することが可能です。健診は年1回ですので、生活習慣、性別、年齢に応じて最適なオプション検査を受けることで、健康状態をより精緻に把握してみると良いかと思います。なお、お勤め先によって対応できる項目・できない項目がありますので、詳細は当院スタッフまでお尋ねください。
年1回の健康診断を効果的に活用しましょう
年1回の健康診断の受診が義務付けられています。患者様の貴重なお時間を頂きますので、当院では懇切丁寧に結果をご案内できるよう配慮しております。健康診断の結果を踏まえて、健やかな生活を送れるように意識してみましょう。